プレセッション講演会【壱~東・青龍~】 全4回
日程:令和2年(2020) 9月6日
登壇:野村明義(八坂神社禰宜)、友吉鶴心(琵琶奏者、NHK大河ドラマ芸能考証/指導)
日程:令和2年(2020) 9月27日
登壇:野村明義(八坂神社禰宜)、友吉鶴心
日程:令和2年(2020) 10月4日
登壇:野村明義(八坂神社禰宜)、友吉鶴心
日程:令和2年(2020) 10月11日
登壇:友吉鶴心
「古代の時代~渡来の時代」
令和2年(2020年)9月6日
野村明義、友吉鶴心
【日本の神道の根本】

何が神道の基本的な考え方かと申しますと、自然崇拝、先祖崇拝ていう、崇拝による信仰とでも申しましょうか。宗教の役割は、基本的にはやっぱり、人類救済。宗教の救済と申しますのは、やはり心の救済でなければいけない。
同時に私は神道は、祓いの宗教だという風に考えます。常に祓いをして、浄化された状態じないと良いものは生まれてこないということが、祓いの宗教という考え方。
だから芸能っていうのは、神道的な芸能の捉え方ですけども、荒ぶるものを鎮めるという、鎮魂ですね。鎮魂と、そして神様と一体になる融合、調和。

私も芸能の三原則というのを勝手に唱えてまして。今に感謝をして過去に鎮魂ですね、また過去への感謝をきちと考えないといけない。やぱり未来を見るより今をしっかり見た方が自ずと未来も見えてくるんじゃないかな。
なので、私は常に三原則の第二は過去を見よ、過去へ感謝、過去へ鎮魂をする、そうすると自ずと未来が見えて来る、未来は本当に過去にあるということを常に伝えているんですね。
【祓の宗教】

イザナギの命が黄泉の国から帰ってきて、筑紫の日向の橘の小戸の阿波岐原に、禊祓をされたのが、祓の起源ですね。イザナギの命が、禊祓をした最後に一番尊いものが生まれた、それが天照(太陽・火)と月読(月・闇)と須佐之男(海洋・水)なんです。この火と闇と水。これが浄化の三元素というか、火は燃やして灰にして浄化する、水は綺麗に洗い流して、闇夜は全ての活動を停止すると。この3つの浄化の働きで神事をする。
自然に人間の魂っていうのは曇ってくる。気持ちが枯れる。そして人間というのは、なにを持って生きているかというと、欲なんですね。欲のために努力する。ですから、もっともっと人間力を高めようて時に良い欲を持たないといけない。
悪い欲を持っちゃうとダメですよね。悪い欲を、封じて制御するのが宗教の役割なんですね。お祓いの役割でもあります。良いものには悪いものも寄って来ます。だけど、悪いものには悪いものしか寄って来ません。だから、悪いものが来た時に跳ね除けられる、常に自分の心を浄化して綺麗にするために祓や宗教があります。

神能「翁」や三番叟も、「別火」て、いわゆる私たちの日常の静寂から離れて、精進潔斎してから、お役に臨むと。やはりそこの根本的なところ、ひとつ仮面を頂戴して、神様が降りていただくという自分の体に、いわゆる罪汚れを祓うために日常の生活とは別の火で生活をする、別火ていう言葉が残っている。
そういう風にして罪汚れを取って行く、祓というのがやぱり芸能の中にとてもたくさんありますね。
【渡来の時代と八坂神社】

この八坂、祇園に、最初に神を祀ったのが渡来氏族であります。この辺りは平安京以前から、高句麗から訪れた狛氏が住んでおりました。その高句麗に牛頭山という山があって、そこに祀られてあた神を自分たちの氏神としてここへ祀たのが始まりだと。
秦氏の中の狛氏がこの八坂の造(みやつこ)となって、この八坂をお守りして行く。秦氏本系帳という書物がありましてね、秦氏三所明神というのがあります。
それは、下鴨、上賀茂、松尾さん、これは同じ葵の御紋なんです。これを秦氏が創っています。そしてまた、お稲荷さん。これは秦伊侶具(はたのいろく)という方が創建してます。白山も秦泰澄だとかですね、で、八幡さんも宇佐八幡が元ですけども、辛嶋氏という秦氏の氏族が創建しています。
